腸の役割

免疫機能

免疫機能とはすなわち外部からの病原体の侵入を食い止める機能のことです。
実は腸は体内にありながらも最大の免疫器官なのです。

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腸には免疫細胞全体の約7割が腸内に存在しているのです。
そのため、免疫力を高めるためには腸の免疫細胞を活性化させることが最大のポイントとなります。

それでは免疫力を弱めてしまう行為とはどのようなものでしょう。


1.肉の食べ過ぎ

食物のほとんどは小腸で消化・吸収されます。
しかし食べ過ぎると小腸では吸収しきれずに大腸にまで到達します。
ここで重要なのは到達したのが炭水化物なのか、たんぱく質なのかという点です。
炭水化物が大腸まで到達しても善玉菌のエサになりやすく、善玉菌が活性化するため美肌効果疲労回復なども見込めます。
一方たんぱく質が大腸まで到達すると、悪玉菌が増えてしまいます。
悪玉菌は窒素酸化物硫黄酸化物などの毒物を作り出します。これらは臭いが強く、ガスや便が臭くなります。
悪玉菌が増殖することで便秘になりやすくなり、便が大腸に長時間とどまることによって、毒物が身体中に巡ってしまいます。
そうなると尿、呼気、皮膚などから排出され、口臭体臭肌荒れなどが起こる可能性が高くなるのです。

日本人は古来から食物繊維をたくさん食べてきました。
そのため欧米人に比べて腸が長いのです。
炭水化物が善玉菌のエサになりやすい一方、たんぱく質は悪玉菌を増殖させ善玉菌を減少させます。

日本人は肉食が多いと便の量は少なくなります。
腸の長い日本人は便の量が少なくなると便秘になりやすくなり、毒物を長い時間、腸内にとどまらせてしまいます。


2.無謀なダイエット

食べ過ぎが危険であることは当然ながら、食べなさすぎるのも問題です。
食事量が極端に減ると、大腸まで栄養が届かずに善玉菌が死んでしまいます。
また、無謀なダイエットにより善玉菌が減少した状態で「ダイエットのご褒美」と称して焼き肉をたらふく食べてしまうと一気に悪玉菌が繁殖します。


3.お酒の飲み過ぎ

特にビールの飲み過ぎはよくありません。
ビールは善玉菌を押し流してしまいます。
また、ビールに含まれている小麦成分ですが、小麦成分を消化する酵素の量は限られているので、一度に大量に飲むと消化吸収しきれません。
ビールをたくさん飲んだ後に下痢になるのは腸がもう消化吸収できない状態にまで陥ったということです。

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これまでは善玉菌が減少してしまう例をみてきましたが、逆に善玉菌を増やすということについて考えてみましょう。


1.発酵食品を食べる

代表的な食品にヨーグルトが挙げられます。
そのほかにも漬物納豆チーズなど発酵食品と呼ばれるものの大半は善玉菌を増やすことができます。


2.食物繊維を摂取する

腸内環境を良い状態にするために食物繊維の摂取は欠かせません。
食物繊維は善玉菌のエサになり、便の量を増やして出しやすくしてくれます。


3.軽い運動

運動すると腸が揺れます。
この動きにより腸が活発になるのです。
しかしここで注意して頂きたいのは、激しすぎる運動は逆に腸の働きを弱らせるということです。
強すぎる運動ではなく、むしろ軽い運動によって腸は活発になります。


4.規則正しい生活

腸は寝ている間に活発に動きます。
そのため、睡眠は十分とる必要があります。
早めに寝て睡眠を十分にとり、その間に腸は自身の環境を改善しているのです。


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いかがでしょうか?
善玉菌が減ってしまう例と増やせる例を見てきました。
思い当たる節はありませんか?
食生活および生活習慣を見なおしてみましょう。
あなたの善玉菌はバランスよく腸内環境に存在していますか?
その判断は便を観察していれば一目瞭然です。
黄色もしくは黄色がかった褐色で臭いがあっても極端に臭くなく柔らかくてバナナ状が理想の便です。
黒っぽい色で悪臭があったり、下痢のような軟便である場合は、善玉菌が減少しているのかもしれません。

上記の発酵食品や食物繊維を摂取し、軽い運動を習慣化して規則正しい生活を心がけましょう。