腸を弱らせる行為

過度なアルコールの摂取

お酒は適量であれば害はなく、むしろ健康にも良い飲み物です。

イギリスの学者マーモットによる研究の結果では、お酒を飲み過ぎたり、まったく飲まない人よりも、適度に飲む人の方が死亡率が低くなることを発表しました。

アルコールが血液中の善玉コレステロールを増やし、高血圧虚血性心疾患脳卒中などを引き起こす動脈硬化を防ぐ効果があるのです。

しかし、適量を超え、毎日大量のアルコールを摂取していると、腸内環境を悪化させて様々な病を発症するリスクが高まります。

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お酒の適量には個人差があります。

また、同じ人でもその日の状態によって酔い具合が異なるため、正確な適量値を示すことは難しいのです。

ただ、一般的には約1~2単位、純アルコール量に対して約20~40グラムが適量とされています。

酒類別の1単位とは下記の通りです。


1.ビール:アルコール度数5度

中びん1本(500ミリリットル)


2.日本酒:アルコール度数15度

1合(180ミリリットル)


3.焼酎:アルコール度数25度

0.6合(約110ミリリットル)


4.ウイスキー:アルコール度数43度

ダブル1杯(60ミリリットル)


5.ワイン:アルコール度数14度

1/4本(約180ミリリットル)


6.缶チューハイ:アルコール度数5度

1.5缶(520ミリリットル)


以上の量を1単位とし、1~2単位程度が適量値となります。

この量を超えて毎日お酒を摂取していると、いくら健康に良いとされるお酒も、腸内環境を悪化させる原因となるのです。

また、適量とはいえ、毎日飲むことは肝臓に負担をかけてしまいます。
週に2日はお酒を飲まない日を設けて肝臓を休ませることが大切です。

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過度にアルコールを摂取すると、腸内ではどのようなことが起きるのでしょうか?

腸内で吸収されたアルコールは肝臓で分解されます。
しかし、肝臓で処理しきれないアルコールが入ってくると、腸はアルコールの吸収をやめて、下痢として排泄する機能を持っています。

下痢とは、腸で正常な消化吸収が行われていないという状態です。
腸内では身体に必要な様々な栄養成分を産生して全身に送っています。
下痢によって腸内環境が悪くなれば、身体に必要な栄養が全身に送られず、あらゆる病を引き起こす原因となるのです。
さらに大腸は細菌ウイルスから体内への侵入を防ぐことができなくなり、免疫力が低下します。

肝臓では胆汁(たんじゅう)が生成されています。
胆汁は腸内で脂肪分を消化するために必要です。
しかし、大量のアルコールが吸収されると、肝臓はアルコールの分解に注力し、胆汁の生成をしなくなります。
腸内は胆汁の不足によって脂肪分を正常に消化することができなくなります。

その状態で高脂肪の食事を摂取すると、悪玉菌の格好の餌となって増殖し、悪玉菌が排出した毒素が腸壁を傷つけ血液中に毒素や未消化物が侵入し、結果、動脈硬化などを引き起こすリスクが高まります。

また、アルコールは善玉菌の増殖を低下させてしまいます。
腸内環境の善玉菌が減少すれば悪玉菌が増殖することになります。

毎日大量のアルコールを摂取して下痢を繰り返すような生活は、善玉菌を殺し、悪玉菌を増殖させ、腸内環境を悪化させ続けている状態と言えます。

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「酒は百薬の長」と昔から言われていますが、決して薬になるわけではありません。

適量を飲む分には身体の健康を維持するために有効ですが、適量を超えて摂取する生活習慣は確実に腸内環境を悪化させて動脈硬化高血圧脳卒中などを引き起こします。

適量を守り、週に2日はお酒を飲まないなど、上手に摂取するようにしましょう。