近年はコンビニやスーパーなどで即席のレトルト食品・インスタント食品、お惣菜などをいつでも購入できます。
料理をする手間が省けるため、ついつい利用しがちになるこれらの食品、実は、レトルト食品やインスタント食品にふくまれる保存料や防腐剤などの添加物によって、腸内環境の細菌バランスを崩してしまうのです。
レトルト食品やインスタント食品には保存料や防腐剤などの添加物が含まれています。
ソルビン酸という保存料は、食品を腐りにくくする効果があり、パンやケーキ、お菓子、チーズ、かまぼこ、ハム、ソーセージ等に含まれています。
食品を腐りにくくするということは、つまり菌の繁殖を抑えるということです。
この添加物を食べて、腸内に送られるとどうなるでしょうか?
菌の繁殖を抑えるわけですから、腸内環境の細菌の繁殖も抑え、善玉菌の繁殖をも抑えてしまい、細菌バランスを崩してしまうのです。
また、このソルビン酸は、ワインやソーセージに使われる「亜硝酸塩」と一緒になると突然原性のある物質を作り出すことが分かっており、特に酸性の状態の中では微生物にダメージを与えたり、突然変異を促してしまいます。
他にも避けたい添加物はあります。
トランス脂肪酸という添加物です。
トランス脂肪酸はファストフードなどのフライドポテトやフライドチキンなどにたっぷり入っています。
他にも、ビスケット、クッキー、パン、マーガリン、インスタントラーメン、アイスなどにも入っています。
このトランス脂肪酸は腸内で分解にとても時間がかかります。
分解に時間がかかるということは、分解し終わるまでに消費するビタミンやミネラルも膨大だということです。
ビタミンやミネラルが消耗されると活性酸素が発生します。
活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスを殺菌・消毒する働きを持ちますが、その反面、身体に悪影響も与えます。
活性細胞は私達の細胞を形成している不飽和脂肪酸と結合することで、過酸化脂質となり、細胞を老化させてしまうのです。
また、活性酸素が大量に発生すると、腸で作られる脳の神経伝達物質セロトニンやドーパミンの生成が阻害されます。
その結果、脳に必要な神経伝達物質を十分に送ることができず、疲労やストレス、うつ病などを引き起こします。
イギリスの小児病院にて、ある実験が行われました。
それは、すぐにケンカしたり暴れたり、落ち着きがなく勉強する意欲を持たない子どもたちに対しての食事調査です。
76名の子どもたちを対象に悪い食事を抜いた食事療法を試みた結果、そのうち81パーセントの子供が好反応を示したのです。
さらに、喘息、皮膚炎、花粉症、耳炎、鼻炎、偏頭痛などまで改善されるという結果となりました。
この実験の調査結果によって、子どもたちに一番大きな影響を与えていたのは合成着色料と保存料だったのです。
医師によれば、「安息香酸」と「黄色4号」が交ざった食品が最悪だったとのことです。
喘息やじんましんの傾向にある人はこれらは絶対に避けるべきでしょう。
安息香酸は輸入清涼飲料水やポリチューブ入り清涼飲料水、弁当に付いている少パック醤油などに多く使われています。
レトルト食品やインスタント食品、ファストフードは手軽でおいしく、ついつい利用しがちですが、これらを過剰に摂取する生活を続けることは、腸内環境を著しく悪化させ、身体に大ダメージを与える危険性を持っています。
健康に一番必要なことは、バランスよく栄養が取れる食事にあります。
レトルト・インスタントなどで手軽に済ませるのではなく、原材料からしっかり料理をする食生活を心がけ、腸内環境を最適な状態に保ち、健康な毎日を送りましょう。