腸を弱らせる行為

不規則な生活リズム

起床時間がバラバラ、食事の時間がバラバラ、寝る時間がバラバラ・・・このような不規則な生活リズムは腸内環境を悪くする原因となります。

特に、昼夜逆転の生活をしていると、腸内環境は日に日に悪化していくのです。

sozai

規則的な生活リズムとは、決まった時間に起床して、決まった時間に食事をとり、決まった時間に就寝することを言います。

規則正しい生活の一例を見てみましょう。

1.就寝・起床時間は極力同じにする
2.7時間程度の睡眠時間を確保する
3.朝はカーテンを開けて日光を浴びる
4.朝食を摂る
5.日中は活動的に過ごして覚醒度を上げる
6.夕方は軽い運動をする
7.夜は明かりを暗くしてリラックスする

このように、日々の生活が規則的であれば腸内環境が悪化する可能性は低くなりますが、生活リズムが崩れると、腸内環境も崩れていきます。

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それでは、不規則な生活リズムが腸内環境にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。


1.昼夜逆転の生活による腸内環境の乱れ

私達の身体は自律神経によって調整されています。

自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経のことです。

自律神経には交感神経副交感神経があります。

交感神経は、身体の活動時や昼間に活発になる神経で、分泌腺、血管、内臓などを支配します。
精神興奮や運動の際、唾液を分泌し、血圧・血糖を高め、皮膚・内臓の血管を収縮させて血液を筋肉や脳に集めるなど、およそ全身の活動力を高める働きを担っています。

副交感神経とは安静時や夜に活発になる神経です。
交感神経が身体のエネルギーを放散するのに対して、副交感神経は身体にエネルギーを蓄積する働きを担っています。
例えば、心臓に対して交感神経は心拍数を増加させますが、副交感神経は心拍数を落ち着かせる働きがあります。

交感神経と副交感神経を車で例えると、交感神経はアクセルで、副交感神経はブレーキと言えます。
この2つのバランスが崩れると「自律神経の乱れ」となります。

この自律神経の乱れは昼夜逆転などの不規則な生活によって引き起こされます。

そして、腸や心臓はこの自律神経によってコントロールされているのです。

腸は夜の就寝時に副交感神経の働きによって休息に入ります。
就寝することで副交感神経の働きが活発になり、腸を休ませることができるのです。
そして朝起きると交感神経の働きが活発になることで、腸の機能も活発になります。

しかし、起床・就寝時間が不規則になると、交感神経と副交感神経の切り替わりがバランスよく行われにくくなります。

睡眠不足などは自律神経のバランスを著しく狂わせます。
徹夜などをすれば、交感神経がずっと働き続けることになり、副交感神経に切り替わることができません。
腸は副交感神経によって休息に入りますので、交感神経が活発になったままでは腸も休息はできないのです。

慢性的に休息できない腸内環境は悪化します。
正常な消化吸収、免疫機能、栄養の産生が行われなくなり、悪玉菌が増殖し、便秘などを引き起こします。
便秘は身近な症状ゆえに軽視されがちですが、「便秘は万病の元」と言われるほど、様々な病気を引き起こす原因となります。

たとえば、便秘によって腸壁が傷つき、血液に毒素や未消化物などが入り込むと、動脈硬化を発症し、狭心症心筋梗塞脳梗塞などを発症するリスクを高めます。

腸内環境を改善するためには日々の生活リズムを規則正しいものに改善することが必要なのです。


2.不規則な食生活

生活リズムが安定していないと食事を摂る時間もバラバラになっていきます。

便を排泄するためのぜん動運動の機能は、食事を決められた時間に摂ることで促進されます。

しかし、不規則な時間に食事を摂る生活を続けると、腸は排便サイクルを作り出すことができなくなります。

また、仕事などで食事をコンビニ弁当などで済ませてしまうと腸内環境は悪化していきます。
コンビニ弁当などには保存料添加物などが含まれています。
これら成分には腸内環境を著しく悪化させるものも含まれているのです。

たとえば、ソルビン酸という保存料は菌の繁殖を抑え、食品を腐りにくくします。
このソルビン酸が腸内に送られるとどうなるでしょうか?
菌の繁殖を抑えるので、善玉菌の繁殖も抑えることとなり、腸内環境を悪化させるのです。

また、トランス脂肪酸という添加物も腸内環境を悪化させます。
トランス脂肪酸はファストフードなどのフライドボテとやフライドチキン、クッキー、マーガリン、インスタントラーメンなどに含まれています。

このトランス脂肪酸は腸内での分解にとても時間がかかります。
分解に時間がかかればかかるほど、ビタミンミネラルが膨大に消費されます。
ビタミンやミネラルが消耗されると活性酸素が発生します。

この活性酸素は私達の細胞を形成している不飽和脂肪酸と結合して過酸化脂質となり、細胞を老化させてしまいます。
また、活性酸素が大量に発生すると、腸で作られる脳の神経伝達物質であるセロトニンドーパミンの生成が阻害され、疲労ストレスうつ病などを引き起こすのです。

このように、ちょっとした生活習慣の乱れが、あらゆる負の連鎖によって重大な病を発症するリスクが高まるのです。

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現代社会にて規則正しい生活を保つのは大変かもしれません。

しかし、不規則な生活リズムが身体に与える影響は深刻です。

健康であることが一番の幸せですから、出来る限り規則正しい生活リズムを心がけましょう。