腸を弱らせる行為

抗生物質の服用

抗生物質は多くの感染症や疾病の原因の治療に用いる優れた抗菌物質です。

しかし、この抗生物質は腸内の善玉菌も死滅させるため、腸内環境が悪化する原因となるのです。

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抗生物質はその大半が抗菌薬です。
身体にいる細菌を殺す働きがあります。

この抗生物質のおかげで、人類の最大の脅威であった細菌感染が予防され、多くの人の命が救われています。
しかし、この副作用ともいえることが、腸内にいる善玉菌をも殺してしまうということです。

腸内環境には善玉菌悪玉菌、そして日和見菌(ひよりみきん)が存在しています。

善玉菌とは人体にとって有益な菌のことです。
悪玉菌とは人体にとって有益ではない菌のことです。

日和見菌は善玉菌が多ければ善玉菌の味方をし、悪玉菌が多ければ悪玉菌の味方をする菌のことです。

この腸内細菌のバランスは日和見菌を含めて善玉菌:悪玉菌=7:3が理想とされています。

抗生物質は悪い細菌を死滅させるために非常に効果的な薬ですが、その威力ゆえ、善玉菌も激減させてしまいます。
抗生物質を飲んだ後に下痢になる方は、善玉菌の激減が原因の一つと言えます。

抗生物質を飲み始めてから1日に何回も水のようなひどい下痢が続くようなら、まず抗生剤を飲むのをやめ、抗生剤を変えてもらったり、整腸剤を追加してもらったりしたほうが良いでしょう。

抗生物質による下痢を防ぐには、抗生物質を服用する前、つまり、普段から乳酸菌を摂取している必要があります。
また、抗生物質はビタミンBビタミンKなどを不足させますので、乳酸菌と一緒にビタミン類も摂取しておくことも大事です。

なお、抗生物質と乳酸菌製品との飲み合わせには注意しましょう。
乳酸菌を含んだ食品の多くは乳製品です。
乳製品に含まれているカルシウムテトラサイクリン系ニューキノロン系の抗生剤に対して、その効力を弱めてしまいます。

乳酸菌食品中のカルシウム含有量が分からない場合には、抗生剤服用後、2時間以上は空けてから飲むようにしましょう。

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風邪や感染症は突然発症します。
病院に行って抗生物質を処方されることは良くあります。

抗生物質は悪い細菌を死滅させてくれる素晴らしい抗菌薬ですが、善玉菌をも激減させてしまうという面を持っているため、普段から乳酸菌を摂取しておくことが重要となります。

それでは、普段から善玉菌を増やしておくためにはどうすれば良いでしょうか?


1.乳酸菌を多く含む食材を摂取する

乳酸菌を多く含む食材には下記があります。

・ヨーグルト
・漬物類
・味噌
・はちみつ
・ポン酢
・バナナ
・納豆

また、サプリメントなどで摂取するのも良いでしょう。


2.食物繊維を摂取する

善玉菌も生き物です。
生き物ですので、善玉菌にも食べ物が必要です。
善玉菌の食べ物は食物繊維です。

食物繊維には水溶性食物繊維不溶性食物繊維があります。

水に溶ける水溶性食物繊維は下記のような食材に多く含まれます。

・海藻類(寒天、昆布、ひじき、わかめ、もずく等)
・果物類
・にんにく
・ごぼう
・納豆
・豆みそ

水溶性食物繊維は水に溶け、腸内でゲル状となり有害物質を吸着して排泄してくれます。

そして水分を含んで膨らむ不溶性食物繊維は下記のような食材に多く含まれます。

・穀類(そば、ライ麦等)
・豆類( 大豆、小豆、えんどう豆等)
・野菜類(ごぼう、切干大根、ブロッコリー、たけのこ、とうもろこし等)
・イモ類( さつまいも、里芋、山芋等) 
・きのこ類(えのき茸、きくらげ、しいたけ等)

不溶性食物繊維は腸内で水分を含むと数十倍に膨らみます。
膨らんだ不溶性食物繊維は腸壁を刺激して便を排泄するための機能である、ぜん動運動機能を高めてくれます。

ここで注意して頂きたいことは、不溶性食物繊維を摂取する際にはたっぷりの水分も同時に摂取することです。
不溶性食物繊維だけを摂取していると逆に便が硬くなってしまいますので気をつけてください。

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どんなに注意していても風邪や感染症、インフルエンザなどを完全に防ぐことはできません。
現代医学はそれら病気に対して抗生物質によって治療することが可能となりました。

しかし同時に腸内の善玉菌を激減させ、副作用とも言える違う病気を発症する可能性もあります。

それを未然に防ぐためには普段から腸内環境の善玉菌を増やしておくことが大事なのです。