腸を弱らせる行為

イライラしたりストレスを感じる

腸はストレスの症状が出やすい部位です。

ストレスにより、腸管出血性大腸炎(O157など)の毒素が活性化することが分かっています。
また、ストレスによってアドレナリンが増えると、大腸菌の産生も増やしてしまい、悪玉菌が増殖して腸内環境が崩れるのです。

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強いストレスが長く続くと、腸内環境はカテコラミンという分泌を増やし、カテコラミンを持つ大腸菌が多く増えることで腸内細菌のバランスを崩すことが分かってきました。

また、強いストレス下ではビタミンB6ビタミンB12葉酸が減り、ホモシステインが増えだします。
このホモシステインは動脈硬化骨粗鬆症アルツハイマー型認知症の原因となる物質です。

このように、強いストレスを感じている期間が長く続くと、腸内環境は悪化していくのです。

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また、腸内環境が悪化すると、脳に必要な神経伝達物質の生成ができず、精神状態は不安定となってしまいます。

脳の神経伝達物質であるセロトニンドーパミン
これらは「幸せ物質」と言われ、正常に分泌されていれば、前向きな気持ちになり、幸福であると実感できることが分かっています。

このセロトニンやドーパミンは実は腸で作られています。

セロトニンはトリプトファン、ドーパミンはフェニルアラニンから作られています。
これらはリラックス感やる気幸福感をおもたらします。

これら神経伝達物質はほとんどが腸内で作られており、セロトニンの前駆体(ある物質が生成される前の物質)であるトリプトファンにいたっては95パーセントが腸内で作られています。

腸内で作られてトリプトファンは脳血液関門を通り、脳でセロトニンに合成されて、「幸せ物質」として機能するのです。

つまり、腸内細菌がたくさんセロトニンやドーパミンの前駆物質を生成できれば、脳に十分な幸せ物質が送られて、良好な精神状態を形成することができるのです。

イライラしたりストレスを感じるという状態は腸内を悪化させますが、逆に言えば、腸内環境が悪化し、セロトニンやドーパミンの生成が十分にされていないから、イライラしやすい、ストレスを感じやすい、とも言えるのです。

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現代はストレス社会です。
ストレスをなくすことはできません。
だからこそ、腸内環境の改善・正常維持が重要となります。

腸内環境を改善し、セロトニンやドーパミンを十分生成して脳に送る必要があるのです。

腸内環境を良くするためには下記の改善が必要となります。


1.食生活の改善

ストレスの原因が食生活にあるとはあまり考えないのではないでしょうか?

しかし、幸せ物質であるセロトニンやドーパミンの生成を腸が担っているのであれば、まず第一に腸内環境を改善することが必要です。

そして、腸内環境をもっとも左右するのが食生活なのです。

肉などの高脂肪な食事を中心とした生活は悪玉菌を増殖させます。
肉に含まれる動物性たんぱく質は悪玉菌の格好のエサとなり、悪玉菌を繁殖させてしまいます。

悪玉菌が繁殖するということは、正常な消化吸収と神経伝達物質の生成が十分にされないということです。

肉中心の食事から野菜中心の食事に切り替え、善玉菌を含んだヨーグルトや乳酸菌飲料などを摂取し、当時に食物繊維を摂取して腸内環境を改善しましょう。


2.生活習慣の改善

不規則な生活、睡眠不足は自律神経を狂わせます。
腸は自律神経によってコントロールされており、活動的なときには交感神経が活発になり、エネルギーを放散させます。
就寝時には副交感神経が活発になります。
副交感神経はエネルギーを蓄積する働きを持っています。
副交感神経が活発になることで腸は休むことができるのです。

しかし、不規則な生活はこの交感神経と副交感神経のバランスを崩します。
とくに睡眠不足は交感神経が活発になっている状態が多いため、腸が休むことができません。

休息が足りない腸の機能はどんどん低下していきます。

休みなく働き続ければ体調を崩すように、腸にも休息の時間が必要です。
そのためには規則正しい生活リズムを作り、十分な睡眠時間を確保することが大事なのです。


3.ストレスの解消

強いストレスは腸内環境を悪化させます。

現代社会においてストレスを切り離すことは出来ませんが、意識してやわらげることはできます。

好きな趣味を見つけたり、旅行にでかけたり、散歩したり、できるだけストレスを発散できるようなことを見つけて習慣化しましょう。


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イライラしたり、ストレスを感じたりすると、腸内環境は悪化します。

腸内環境が悪化すると脳に幸せ物質であるセロトニンやドーパミンを十分送ることができず、さらにイライラやストレスを感じやすくなります。

結果、うつ病などを発症するリスクを高めます。

腸内環境を改善し、セロトニンやドーパミンを十分生成できるように日々の生活を見直しましょう。