腸を弱らせる行為

高脂肪食の摂り過ぎ

霜降り肉やフォアグラ、生クリームやバターなど、高脂肪の食事には美味しいものが多いものです。

しかし、これら高脂肪な食材の摂り過ぎは、腸内環境の細菌バランスを崩す原因となるのです。

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腸内で脂肪分を消化するためには胆汁(たんじゅう)が必要となります。

胆汁とは肝臓で生成される黄褐色でアルカリ性の液体です。
胆のうに一時的に貯蔵・濃縮されます。
食事の際に胆のうが収縮され、腸に送られて働きます。

高脂肪の食事をすればするほど、消化のために必要な胆汁の分泌が増えますが、この胆汁は腸内の善玉菌を殺してしまうのです。

また、高脂肪食は悪玉菌の大好物なので、腸内環境は善玉菌が減少して悪玉菌が増殖する状態に陥ります。

なお、高脂肪食によって増殖した悪玉菌はニオイの元となる物質を出すため、便が臭くなります。
もし便が臭くなったら腸内環境の細菌バランスが崩れていると判断して良いでしょう。

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善玉菌が減少して悪玉菌が増殖した腸内環境によって引き起こされる、もっとも分かりやすい症状が便秘です。

便秘とは、本来は排泄される便が腸内に長い時間留まってしまう症状です。

高脂肪食の摂り過ぎによって胆汁が大量に分泌され、善玉菌が減少します。
さらに高脂肪食は悪玉菌の格好の餌なので、悪玉菌が大量に増殖します。

すると、便を排泄するためのぜん動運動の機能が低下して、老廃物である便が腸内に長い時間、留まることになります。

これが便秘が起こる原因の一つです。

便が腸内に長い時間とどまってしまうと、悪玉菌が毒素を出すようになり、腸壁を傷つけ、腸の消化吸収・免疫機能を低下させてしまいます。

そうなると、食物を消化吸収し、身体に必要な栄養素の合成が十分にできなくなります。
また、悪玉菌の毒素によって腸壁が傷ついていますので、そこから毒素や未消化物などは血液に侵入してしまいます。

本来、血液に不必要なそれらの物質が血液をドロドロにし、身体の細部まで栄養や酸素を送ることができなくなります。

この状態は動脈硬化の症状を進行させます。

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動脈硬化とは血液に侵入したコレステロールなどがこぶのように血管内に溜まってしまう状態です。

この動脈硬化は下記の病気を引き起こす原因となります。


1.狭心症

心臓の筋肉へ血液を送る血管が狭くなり、血液の流れが悪くなったり、一時的に血流が途絶えたりすることで、胸が締めつけられるような痛みが起こる病気です。


2.心筋梗塞

心臓の一部の血流が完全に途絶え、そこから先の心筋が死んでしまった状態です。
胸に非常に強い痛みが起こり、吐き気や呼吸困難、症状が悪ければそのまま命を落としかねない危険な病気です。


3.脳梗塞

脳血管の動脈硬化が進み、血管の内部に溜まったコレステロールのコブであるプラークが破れ、血栓ができたり、不静脈などで心臓にできた血のかたまりが流れ込み、脳の血管が詰まって脳の一部が死んでしまう病気です。
脳梗塞が起こると、突然、手足の麻痺や、会話がしにくいなどの症状が起こり、後遺症を患ったり、そのまま命を落とすこともあります。


4.閉塞性動脈硬化症

腰から下の血液の流れが悪くなる病気です。
ひどくなるとふくらはぎなどに強い痛みが起こり歩けなくなったり、病気が進行し続けると足を切断しなければならない場合もあります。


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以上のように、高脂肪食を摂り過ぎる生活を続けている、ただそれだけで、命に関わる病気を発症する危険性が高まるのです。

健康とは日々の食生活から始まります。

食生活と生活習慣を見直して、食事内容は野菜を中心としたヘルシーな和食に切り替え、軽い運動を習慣化して、腸内環境の細菌バランスを善玉菌が優位になるように改善しましょう。