腸によるトラブル

動脈硬化

腸内環境の悪化は動脈硬化を引き起こす可能性が高まります。

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近年になり、動脈硬化の原因として特定された菌が「ヘリコバクター・シネディ菌」です。
ヘリコバクター・ピロリ菌の兄弟分のような菌として主に腸内に生息しています。

感染者は1~2割だとされており、抗生物質などで退治することはできますが、免疫力の低下ストレスなどによって再び数が増えるという特徴を持っています。

この菌は腸内で増殖し、いとも簡単に血液中に侵入します。
血液中に侵入すると血管壁に脂質を沈着し始め、動脈硬化や不静脈の原因となります。
また、この菌は動脈硬化や不静脈を引き起こさない健康な腸内にも生息しています。

これはどういうことかと言うと、腸内細菌には善玉菌でも悪玉菌でもない日和見菌(ひよりみきん)というどちらにも当てはまらない菌が存在しているからです。

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善玉菌は腸内を酸性に保ち、外からの有害な菌の侵入を抑制、排除し、免疫力を高めてくれる菌です。

悪玉菌は腸内を腐敗させたり、発がん物質や毒素のある有害物質を作り出し、身体の免疫力を弱め、下痢や便秘を引き起こす菌です。

そして日和見菌は、善玉菌の比率が高く健康な時は善玉菌の味方になり特に害をなしませんが、身体が弱ったり悪玉菌の比率が高くなると、今度は悪玉菌の味方になり、腸内で悪い働きをする菌のことです。

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この日和見菌は常に腸内に生息しています。
ですから、腸内細菌は常に善玉菌を優位にしておくことが重要なのです。

腸内細菌のバランスは、善玉菌が7、悪玉菌が3という7:3が理想的と言われています。

この比率が悪玉菌に傾くと日和見菌は悪さを始めるのです。

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それでは、腸内細菌を善玉菌優位にしておくために必要なことは何でしょうか?

・規則正しい生活
・食生活の改善(少食、低カロリー食、野菜中心)
・発酵食品の摂取(味噌、醤油など)
・ストレスを解消しリラックスする
・内臓脂肪を減らす
・適度な運動をする
・消化の悪いものは口にしない
・甘いものを食べ過ぎない
・日光浴を適度に行う
・便秘を解消する

以上のようなことが挙げられます。

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腸内環境が悪くなると生成される血液もドロドロになってしまいます。
このドロドロ血液は全身の細胞に栄養や酸素、ホルモンなどを運びにくいので、細胞が老化します。

毛細血管のように細い血管には流れにくく、老化を早めます。
毛細血管が多いのは手足などの心臓から遠いところか、腎臓、肺、小腸などです。

ドロドロ血液は血管をも傷つけます。
余分な糖分は活性酸素の発生を助長し、余分な悪玉コレステロールは傷ついた血管壁に入り込み、動脈硬化を進行させてしまうのです。

動脈硬化によって引き起こされる病気には下記が挙げられます。


1.狭心症

心臓の筋肉へ血液を送る血管が狭くなり、血液の流れが悪くなったり、一時的に血流が途絶えたりすることで、胸が締めつけられるような痛みが起こる病気です。


2.心筋梗塞

心臓の一部の血流が完全に途絶え、そこから先の心筋が死んでしまった状態です。
胸に非常に強い痛みが起こり、吐き気や呼吸困難、症状が悪ければそのまま命を落としかねない危険な病気です。


3.脳梗塞

脳血管の動脈硬化が進み、血管の内部に溜まったコレステロールのコブであるプラークが破れ、血栓ができたり、不静脈などで心臓にできた血のかたまりが流れ込み、脳の血管が詰まって脳の一部が死んでしまう病気です。
脳梗塞が起こると、突然、手足の麻痺や、会話がしにくいなどの症状が起こり、後遺症を患ったり、そのまま命を落とすこともあります。


4.閉塞性動脈硬化症

腰から下の血液の流れが悪くなる病気です。
ひどくなるとふくらはぎなどに強い痛みが起こり歩けなくなったり、病気が進行し続けると足を切断しなければならない場合もあります。


以上のように、動脈硬化によって引き起こされる病気は命を落としかねない非常に危険な病気ばかりです。

上記のような病気を発症してしまう前に、腸内環境を改善して動脈硬化を起こさないよう心がけなければいけません。

そのためには食生活を改善し、腸内細菌のバランスを整えるため、善玉菌を多く含んだ食材を食べるようにしましょう。