腸によるトラブル

便秘

週に3回以上、すっきり排便できて、便が柔らかいバナナ状であれば腸内環境が正常な証拠です。

毎日排便があっても量が少なかったり、便が硬かったり、残便感がある場合は便秘と言えます。

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特に女性に多い便秘ですが、便秘の種類は次の3つに分類されます。


1.弛緩性(しかんせい)便秘

大腸のぜん動運動が低下したり、筋力が低下して便を押し出すことができなくなる便秘です。


2.痙攣性(けいれんせい)便秘

ストレスなどで自律神経が乱れ、腸が痙攣し、便の通りが悪くなる便秘です。


3.直腸性便秘

便が直腸(肛門にもっとも近い部位)まで運ばれているのに、便意が脳に伝わらないために起こる便秘です。


便秘が起こる原因としては下記が挙げられます。

・運動不足
・水分不足
・食物繊維の不足
・腹筋力の低下
・極端なダイエット
・精神的ストレス
・環境の変化
・排便を我慢する習慣

便を生成しているのは大腸です。
上記のような原因があるにしろ、この腸内環境に問題があると考えられます。
腸内細菌である、善玉菌と悪玉菌の環境バランスが悪くなっている状態です。

腸内環境に善玉菌が多く存在していれば食べ物の消化、吸収、排便はスムーズに行われます。

しかし腸内環境が悪化して善玉菌が減少し、悪玉菌が増殖すれば、老廃物を腐敗させ、便を腸内に留まらせてしまいます。それが便秘となるのです。

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それでは、便秘による症状にはどのようなものがあるのでしょうか?


1.肌荒れ、ニキビ、吹き出もの

便秘が長く続くということはそれだけ腸内に便を留まらせているということです。
便が長く腸内に留まると便は腐敗し、毒素が腸壁を傷つけ、そこから毒素が血液を巡って最終的な排泄器官である肌にニキビや肌荒れとなって排泄されるのです。


2.腹痛、お腹の張り、食欲低下

便が長く留まるとガスも溜まりやすくなります。
そのためお腹が張り、痛みも感じるようになります。
便秘は胃の働きも悪くしますので食欲も低下しがちになります。


3.イライラ、不快感、だるさ、疲労感

便秘とは腸内環境が悪くなっているために起こると考えられます。
腸内は私達の身体に必要な成分を生成する器官です。
その腸内が悪化していれば必要な成分が生成しきれません。
必要な成分を十分に得ることの出来ない身体はだるくなって当然です。
さらに脳に必要なドーパミンセロトニンの生成も腸が担っていますので、腸内環境が悪化してそれらの成分を十分生成できなければイライラや不快感も生じやすくなります。


4.肩こり、腰痛

腸内環境が悪化すると便秘になり、便秘が続けばますます腸内環境は悪くなる一方です。
そうなると善玉菌は減少し、悪玉菌が増殖します。
悪玉菌はやがて毒素を出し、腸壁を傷つけます。
傷ついた腸壁から本来吸収されることのない毒素不消化物が血液に流れ込み、全身に回ります。
毒素や不消化物が混じった血液はドロドロになり、血行が悪くなるため、疲労物質が溜まりやすく、肩こりや腰痛、冷えやむくみなどの症状が現れやすくなります。


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便秘が続くと重大な病気を招く場合もあります。
腸内で悪玉菌が増えるとやがて有害物質を作り出し、腸は脂質や糖の分解や吸収が正常にできなくなります。

その結果、下記のような病気を発症することもあるのです。


1.高脂血症

血液中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎてしまう状態。


2.動脈硬化

血管の内側にコレステロールなど脂質が溜まって血流が滞る。


3.糖尿病

血糖値を下げるインスリンの作用が低下し、血糖値が高い状態になる。


便秘はこれだけの重大な病気を誘発する危険性をはらんでいます。
現在、便秘で悩んでいる方は早急にその対策が必要です。

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それでは、便秘を解消するためにはどうすれば良いのでしょうか?


1.生活習慣の改善

不規則な生活習慣は便秘を誘発します。
規則正しい生活を心がけ、軽く汗ばむ程度の運動を習慣化し、自律神経をリセットして腸の働きを整えましょう。


2.食生活の改善

便秘を改善するとはつまり腸内細菌バランスを整えるということでもあります。
善玉菌と悪玉菌の比率を善玉菌優位にしてあげるのです。
そのためには善玉菌を多く含む食材と食物繊維の摂取が欠かせません。

食物繊維には水溶性食物繊維不溶性食物繊維があります。
この2つをバランスよく摂取する必要があります。

水溶性食物繊維を多く含む食材は下記の通りです。

・海藻類(寒天、昆布、ひじき、わかめ、もずく等)
・果物類
・にんにく
・ごぼう
・納豆
・豆みそ

不溶性食物繊維を多く含む食材は下記の通りです。

・穀類(そば、ライ麦等)
・豆類( 大豆、小豆、えんどう豆等)
・野菜類(ごぼう、切干大根、ブロッコリー、たけのこ、とうもろこし等)
・イモ類( さつまいも、里芋、山芋等) 
・きのこ類(えのき茸、きくらげ、しいたけ等)

水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になり有害物質を吸着して排泄する役割を担っています。

不溶性食物繊維は腸内で水分を含むと数十倍に膨らみ、腸壁を刺激して便を排泄するためのぜん動運動を高めてくれます。
なお、不溶性食物繊維を摂取する場合にはたっぷりの水分も同時に摂取しないと逆に便秘となりますので、注意してください。

また、善玉菌である乳酸菌を摂取して腸内の善玉菌の比率を増やしましょう。

善玉菌を多く含む食材には下記のようなものがあります。

・ヨーグルト
・味噌
・つけもの


以上を考慮した上で食事内容を考え、日々の食生活を改善しましょう。
腸内細菌のバランスを善玉菌優位にすれば便秘は改善に向かうでしょう。