腸によるトラブル

サプリメントを飲んでも効果がない

現在、多種多様な腸内環境を整えるためのサプリメントが販売されています。
それらは腸内環境を整えるために必要な善玉菌が含まれていますが、これらサプリメントを摂取していてもあまり効果を感じられない場合があります。

それは、そもそも腸内環境が悪化している状態で摂取しているからです。

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腸内環境に良いとされるサプリメントは手軽に摂取できて大変重宝するものです。
しかし、消化吸収機能が正常に行われていない状態では、その効果が減少します。

腸内環境が悪化しているという状態は、腸内細菌のバランスが崩れているということです。

善玉菌が減少し、悪玉菌が増殖、腸内に老廃物が長い時間留まることになります。
悪玉菌はやがて毒素を出し、腸壁を傷つけます。
この状態はすでに、消化吸収排泄機能が正常に行われない状態です。

そこに善玉菌を含んだサプリメントを摂取しても、そもそもの消化吸収機能が正常ではないため、効率よく善玉菌を増やすことができません。

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さらに、善玉菌だけを摂取しても腸内に善玉菌を増やすことができません。

善玉菌にはエサとなる食物繊維が必要です。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とがあり、この2種類をバランスよく摂取する必要があります。

では、善玉菌を含むサプリメントと食物繊維を含むサプリメントを摂取していれば良いかというと、そうではありません。
腸内環境を悪化させたそもそもの原因である食生活、生活習慣を改善しない限り、サプリメントを効率よく摂取できる腸内環境にはなりません。

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腸内環境を悪化させる要因としては下記のようなことが挙げられます。


1.過度の脂肪摂取

脂肪は腸内環境にとって必要な要素ですが、高脂肪な食品の過剰摂取によって胆汁酸(脂肪を血中に流すために必要な要素)の分泌過多が起こり、胆汁酸が善玉菌を壊してしまいます。


2.腸内環境を正常に維持するためのエネルギー源不足

小腸の主なエネルギー源はアミノ酸の一種であるグルタミンです。
肉や魚などのたんぱく質に多く含まれています。
大腸の主なエネルギー源は酪酸です。
酪酸は善玉菌が食物繊維を発酵・分解して生成します。
そのため、食物繊維が不足すると腸内環境が悪化します。


3.不規則な生活習慣や運動不足

栄養だけでなく、睡眠不足や運動不足によっても腸内環境が乱れます。
しっかり睡眠をとり、適度に運動することでホルモンバランスが改善され、腸内環境も改善されます。

サプリメントが効かない腸内環境には老廃物や毒素が蔓延し、腸壁は傷つき、正常な消化吸収機能が行われていません。
サプリメントの効果を得るためには悪化した腸内環境を改善しなければなりません。


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それでは、サプリメントの効果を最大限引き出すための腸内環境改善法を見て行きましょう。


1.食生活の改善

まずは腸内環境を悪化させた原因である食生活を改善させることから始めましょう。
肉中心の食生活は悪玉菌を増殖させ、腸内環境を悪化させます。
肉中心の食事から野菜中心のヘルシーな食事に切り替え、食べ過ぎず、腹八分目を心がける食生活に改善しましょう。


2.食物繊維の摂取

小腸のエネルギー源であるグルタミンはなどに多く含まれています。
肉を食べ過ぎると悪玉菌を増殖させますので、できれば魚を摂取しましょう。

そして大腸のエネルギー源は酪酸です。
酪酸は善玉菌が生成します。
しかし善玉菌が少ないと酪酸を十分に生成することができません。

善玉菌のエサとなるのは食物繊維です。
食物繊維は水溶性食物繊維不溶性食物繊維とがあります。
これらをバランスよく摂取しなければ腸を改善することができません。

水溶性食物繊維は水に溶けて腸内でゲル状となり毒素を吸着して排泄する働きがあります。

水溶性食物繊維は下記のような食材に多く含まれます。

・海藻類(寒天、昆布、ひじき、わかめ、もずく等)
・果物類
・にんにく
・ごぼう
・納豆
・豆みそ

不溶性食物繊維は水分を含むと数十倍に膨らみ、腸壁を刺激して便を排泄するための「ぜん動運動」の働きを高めてくれます。
不溶性食物繊維を摂取する際にはたっぷりの水分が必要です。
水分が足りないと便が硬くなり、便秘を引き起こしかねませんので、注意しましょう。

不溶性食物繊維は下記のような食材に多く含まれます。

・穀類(そば、ライ麦等)
・豆類( 大豆、小豆、えんどう豆等)
・野菜類(ごぼう、切干大根、ブロッコリー、たけのこ、とうもろこし等)
・イモ類( さつまいも、里芋、山芋等) 
・きのこ類(えのき茸、きくらげ、しいたけ等)

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取して善玉菌が増えやすい腸内環境を整えましょう。


3.善玉菌の摂取

ここでようやく善玉菌の摂取です。
腸内環境の細菌バランスを善玉菌優位にする必要があります。

善玉菌を多く含む食材には下記のようなものがあります。

・ヨーグルト
・漬物類
・味噌
・はちみつ
・ポン酢
・バナナ
・納豆

特に納豆菌は悪玉菌を殺す働きを持っています。
納豆菌は腸内の善玉菌になり、他の善玉菌をも増やす万能な食材です。


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以上のように、善玉菌のみ、もしくは食物繊維のみを摂取しただけでは腸内環境を改善させることはできません。

善玉菌が繁殖しやすい環境を整えるために食物繊維を摂取し、その上で善玉菌を含む食材を摂取しましょう。