腸内環境改善法-食生活

海藻類を食べる

日本人は古来より海藻を食べる習慣がありました。

海藻には豊富な栄養素食物繊維が含まれています。

これら栄養素と食物繊維が腸内環境を改善してくれますが、この海藻を分解吸収することのできるのは、なんと日本人だけなのです。

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フランスの生物学者が「海洋細菌の中で、藻細胞壁の分解を行う酵素を特定した」という論文を発表しました。
それによると「この酵素が見つかる他の場所は1つしかない。それは日本人の腸に見られる細菌の中だ。」と報告されています。

2013年、東大教授の調査でも、日本人の約7割が海藻を分解する腸内細菌をもっていることが分かりました。

これまで海藻類の食物繊維は消化されず、そのまま体外に排出されると考えられていました。
しかし、日本人の腸内には紅藻類の食物繊維の分解酵素をつくる細菌がいて、その食物繊維の消化吸収を可能にしているのです。

古来から海藻を食べる習慣を持つことで、腸内細菌はノリなどと一緒に口に入った微生物から紅藻類を分解する遺伝子を取り込んだのです。

そういった菌株は日本人にしか見つかっていません。

そのため、海藻は日本人のためにあるといっても過言ではありません。

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海藻には実に豊富な栄養が含まれています。

わかめ、昆布、ノリ、青のりに関しては、ベータカロチンが緑黄色野菜以上に含まれています。
また、美容液成分でお馴染みのレチノール(ビタミンAの一種)、増粘多糖類に入るのでネバネバ成分のムチンも豊富です。

ベータカロチンは体内でビタミンAに変わり、肌細胞や体内の各器官の粘膜を強化します。
ムチン肌組織のヒアルロン酸量を増やすので、海藻はプルプル肌には欠かせません。

その他にも冷え予防になる鉄分や、食物繊維も豊富です。

それでは、海藻類の特徴をそれぞれ見ていきましょう。


1.ほしのり

ビタミンとミネラルが多く、カロテンも豊富です。

カロテンは体内でビタミンAに変わり、視覚と成長に必須の栄養素です。
カルシウムとマグネシウムが2:1の比率で含まれ骨粗鬆症の予防効果もあります。

また、タウリンも豊富でコレステロールを下げ、血圧の低下調整肝機能を高める作用抗ウイルス作用もあります。


2.昆布

ビタミンとミネラル、食物繊維が多く、煮るとぬるぬるする粘質物は食物繊維のアルギン酸です。

アルギン酸には整腸作用大腸がん予防作用コレステロール値を下げる血圧を下げる利尿作用などがあります。

グルタミン酸(うまみ成分)も多量に含み、カリウムとマグネシウムも豊富で、高血圧抑制甲状腺ホルモンの正常化美肌作用もあります。


3.わかめ

アルギン酸、フコイダン(粘質多糖類)を含み、血圧を下げるコレステロール値を下げるナトリウム及び有害物質の排泄作用などがあります。

ビタミンB1・B2・C・K・ナイアシンなどをバランスよく含み、野菜の成分に劣りません。
カリウム・カルシウム・鉄・ナトリウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

また、フコキサンチン・ベータカロテンを含み、がん予防効果があることも分かっています。


4.ひじき

カルシウム・鉄・食物繊維が海藻類中、特に多く含まれています。
牛乳に代わる優良なカルシウム源として特におすすめです。

海藻に含まれる水溶性食物繊維便の量を増やし便を柔らかくしてくれます。


以上のように、海藻には実に多くの栄養素が含まれており、高い効果を期待できるのです。

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現代の食生活で海藻を食べる機会は減りつつあります。

しかし、海藻に含まれる栄養は実に豊富です。

そして海藻を分解吸収できるのは日本人だけです。

これほど腸内環境に良い海藻を食べないのは実にもったいないことです。

日々の食事の中に海藻を取り入れて腸内環境を常に良い状態に保ちましょう。