腸内環境改善法-食生活

よく噛んで食べる

よく噛んで食べる」という言葉は良く聞かれます。

このよく噛んで食べるということ、たったこれだけのことですが、腸内環境にとっては重要なことなのです。

sozai

私達は食事をする際、まず口から体内に取り入れます。
口で食べ物を噛んで飲み込みます。

口から摂取した食べ物はに取り込まれ、消化分解されます。

ある程度、消化分解すると、今度は小腸に移されます。
食べたもののほとんどがこの小腸で消化吸収されます。

小腸で消化吸収しきれなかった分は大腸で消化吸収され、便が形成されて排泄されます。

これが食べてものが消化吸収されて排泄されるまでの過程です。

上記の過程を見ると、消化はまず胃で行われると思いがちですが、実は消化は口の中からすでに行われているのです。

sozai

口の中でよく噛むと食べ物が細かくなり、それによって酵素による分解が促進されます。
唾液には脂肪の代謝酵素である舌リパーゼが含まれているので、長く噛むことで胃に届く前に脂肪を分解しやすくなります。

また、唾液にはデンプン由来の単糖をつなげている化学結合を分離する働きもあります。

口の中で分解が不十分なまま胃に到達すると、スムーズに消化分解することができず、不十分のまま小腸、大腸に送られてしまうと、腸内にとっては負担となってしまいます。

仕事量が多いと疲れてしまいますよね。
それと同じように、腸内の仕事量が増えれば増えるほど、それだけ腸内は疲れてしまうのです。

腸内環境が疲れた状態が続くと、正常な消化吸収ができなくなってしまい、腸内環境の悪化に繋がります。

腸内環境の悪化は便秘などを引き起こします。

また、消化吸収機能が低下しているので、代謝が悪くなり、太りやすい体質になってしまいます。
腸の消化吸収機能が低下しているのであれば、太らないのでは?と思いがちですが、そうではありません。

腸の消化吸収機能が低下すると、十分な栄養素を生成して身体に取り込むことができなくなります。
すると、身体は危険を感じ、少ない栄養素でもまかなえるように、脂肪などを身体に溜め込むようになります。

これではダイエットのために運動をしても、効率よく痩せることができません。
十分運動を続けているのになかなか痩せないと悩んでいる方は、腸の消化吸収機能が低下し、身体が栄養素を溜め込んでいる状態であることを疑ってみてください。

sozai

それでは、よく噛むとはどの程度を言うのでしょうか?

噛む回数は医師によって推奨回数がバラバラではありますが、最低でも一口30回
免疫力アップを期待するなら最低でも50~70回噛むと良いとされています。

よく噛むことで腸内への負担を軽減し、効率的な消化吸収が期待できるだけでなく、下記のような効果も期待できるのです。


1.美肌・若返り効果

食べ物を噛むと唾液が出ます。
この唾液には若返りホルモンといわれるパロチンEGFと呼ばれる美容成分も含まれているのです。

パロチンとは、唾液に含まれる成長ホルモンの一種です。
骨や歯の生石灰化皮膚の新陳代謝を活発にするなど、身体全体を若返らせる効果があり、肌トラブルであるニキビなどの大きな原因の一つである肌老化の防止に役立つのです。

また、皮膚の組織を性状にする働きもあり、皮膚炎に治療薬としても使われているほどです。

EGFはタンパク質の一種で、皮膚表面の受容体と呼ばれる物質と結びつくことにより、肌の細胞の再生を促す効果があります。

動物が怪我をした時に傷口を舐めるのは、このEGFの効果により、傷が早く治るためと言われています。
肌荒れニキビといった肌トラブルの改善に大いに貢献してくれる成分です。

また、EGFには細胞の新たな生成を促し、肌の新陳代謝を高める効果もあります。


2.ダイエット・小顔効果

噛む回数が増えると唾液の分泌が良くなります。
すると、唾液の消化酵素であるアミラーゼが食べ物を糖に分解します。
糖分は血液に吸収されるので、血糖値が上昇し、今までよりも早く満腹中枢が刺激され、自然にカロリーを抑えることができます。

また、よく噛むと顔の筋肉を使います。
顔の筋肉の70パーセントは口の周囲に存在しており、噛むことで顔全体の筋肉が鍛えられ、たるみの防止血行促進によりむくみの改善にもつながります。


3.脳の活性化やストレス解消効果

よく噛むと、顎の運動が筋肉の刺激となって脳に伝わり、脳の働きを活性化してくれます。

また、咀嚼(そしゃく)を繰り返すリズムがセロトニン神経を活性化させ、心はリラックスし、集中力が高まります。


4.虫歯・歯周病の予防

よく噛むと唾液がたくさん分泌され、口の中をきれいにします。
唾液の働きが、虫歯になりかかった歯の表面を元に戻したり、細菌感染を防いだりして、虫歯や歯周病を防ぎます。


5.免疫力アップ、ガンなどの病気を予防

よく噛むことで唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が働き、食べ物の消化を手助けします。
これにより、胃や腸、身体全体が使用する酵素量を節約することができ、節約した分は身体を維持するために使われ、自然免疫力が高まります。

また、唾液には強い殺菌力があります。
たとえば発がん性のあるものを唾液の中に浸しておくと、発がん物質が消えてしまいます。
よく噛んで唾液を出す人ほど抗がん作用が強く働きます。
がん細胞も唾液につけておくと30分ほどで死んでしまうほどです。


以上のように、よく噛むという行為には驚くべき効果が期待できます。

ただ、下記の注意点には気をつけましょう。


1.食事中に水分は摂り過ぎない

唾液をたくさん出すためには食事中に水分を摂り過ぎない方が良いとされています。
水分を得ることによって唾液の分泌量が少なくなるためです。


2.片側ばかりで噛む

片側ばかりで噛むと顔の歪みにつながりますので、左右均等になるように噛みましょう。


sozai

美味しい食べ物は無意識的に早く食べてしまう傾向にあります。
お腹が空いているときはなおさらです。

しかし、よく噛むという行為が身体にもたらす効果には上述した通り驚くべきものがあります。

食事は焦らずゆっくり、よく噛んで食べるようにしましょう。