ニキビや肌荒れなどに悩んでいる方は、スキンケア用品などで対策している場合が多いのではないでしょうか?
しかし、ニキビや肌荒れは、実は腸内環境が原因なのです。
みなさんは肌について、どのように考えているでしょうか?
肌が実は、身体の最終的な排泄器官であると聞いたら驚く方も多いかと思います。
肌は、腸内で正常に排泄されなかったものを、ニキビや吹き出物、肌荒れなどの症状とともに身体の外に排泄しているのです。
これは一体どういうことなのか?
いったい身体の中で何が起きているのか、これから見ていきましょう。
私達は食事をします。
食べたものは胃で分解され、小腸で消化吸収されます。
残りを大腸が消化吸収し、あらゆるビタミンや神経伝達物質を産生して、血液を通して全身に栄養を送っています。
そして、消化吸収し終わったカスである便は排泄されます。
これが正常なサイクルです。
しかし、腸内環境が悪化すると、消化吸収して全身に栄養を送るという機能に問題が発生します。
腸内には善玉菌と悪玉菌が存在します。
善玉菌:悪玉菌=7:3が理想的と言われています。
この細菌バランスが崩れると腸内環境が悪化するのです。
その原因は主に食生活にあります。
肉、インスタント食品など、高脂肪、高カロリーな食事には、動物性たんぱく質などが含まれており、これらは悪玉菌を増殖させます。
悪玉菌が増殖するとやがて毒素を出し、腸の機能を低下させます。
便の排泄機能が低下し、便が長い時間、腸に留まってしまいます。
つまり便秘の状態が続きます。
老廃物である便が長く留まり、さらに悪玉菌はアンモニア、硫化水素、インドール、スカトールなどの有害物質を出して、腸壁を傷つけます。
この傷ついた腸壁から本来吸収されるはずのないこれら有害物質が血液に侵入します。
不純物が混じった血液はドロドロとなり、全身に十分な栄養を送ることができません。
それだけでなく、有害物質や未消化物などが血液に混じっているため、それらを排泄しようとして、最終的な排泄器官である肌に、ニキビや肌荒れとなって現れるのです。
これがニキビ・肌荒れの主な原因です。
美肌になるためには、まず腸内環境を改善させることが一番重要なのです。
それでは、腸内環境を改善して、血液をサラサラにし、美肌を手に入れるために必要なことを考えていきましょう。
1.食生活の改善をする
ニキビや肌荒れに悩むということは、腸内環境が悪化している可能性がとても高いのです。
ですので、腸内環境を悪化させた原因である食生活を改善させることが必要です。
肉やインスタントなどの高脂肪、高カロリーの食生活から、野菜中心のヘルシーな食事に切り替えましょう。
また、善玉菌を含む、ヨーグルト、つけもの、味噌、納豆、キムチなどの食材を積極的に摂取しましょう。
さらに、善玉菌を増やすためには善玉菌のエサとなる食物繊維を摂取する必要があります。
海藻類や果物類、にんにく、ごぼうなどに含まれる水溶性食物繊維と、穀類、豆類、きのこ類、野菜類に含まれる不溶性食物繊維の2種類をバランスよく摂取する必要があります。
また、たっぷりの水分がないと便が硬くなり逆に便秘を引き起こしますので、同時に摂取しましょう。
2.生活習慣を改善する
不規則な睡眠時間、不規則な食事時間は便の排泄サイクルを作ることができず、便秘を引き起こす可能性を高めてしまいます。
規則正しい時間のもと、睡眠と食事をとり、決まった時間に便をすることで排泄サイクルを作り、便を排泄するためのぜん動運動の機能を高めましょう。
3.適度な運動を習慣化する
便を排泄するためには筋力が必要です。
この筋力が低下していると、便を排泄するためのぜん動運動が低下し、便秘を引き起こします。
激しい運動ではなく、軽く汗ばむ程度のジョギングやウォーキングによって腸のぜん動運動機能は高まります。
日常の中に取り入れて、ぜん動運動のための筋力を鍛えましょう。
一見すると肌と腸は関係ないように思われがちですが、実は直接的に関係しているのです。
ニキビや肌荒れの対策は、肌自体にしても、その原因となった元を絶たなければ意味がありません。
ニキビや肌荒れの原因を腸内環境に視点を変えて、腸内環境の改善に取り組んでみましょう。
なお、全身の血液は4ヶ月前の食事から作られていると言われています。
ですので、腸内環境の改善を取り組んでから効果を実感できるまでは最低4ヶ月かかると考えた方が良いでしょう。